10月26日

10月27日
何を今更の別冊fan12号。
過去においても取り上げている(はず)だし
別冊fanのネタは数知れない。
…なのだがこの12号だけが僕の本棚において欠落していた。
当時リアルタイムで買ったものを、たぶん結婚のタイミングで捨ててしまっていた。
他の号も同様で、それら含め後年色々な方のご協力もあり
集めることが出来たのだ。
だが12号のみは、どうした訳か欠けていた。
人様からお借りして拝読も出来ていたし
昔々の記憶もかなり残る。
だが、手元に無いものは無い。
探すと出てこないのが探し物なのだが
今回やっと久し振りに見かけて無事ゲット。
記念にこの12号について触れてみたく思った。

まずちょっと広告から。
ソニーTC-K7B。
ガンブラックとでもいうのか?
とにかく色が素晴らしい。
栄光の七番ということで、その時点での頂点。
だから、という訳でキャッチコピーは
「これ以上をお望みなら、エルカセットしかない、と
ソニーは考えます」
となっている。
考えてみたらズルい。
どっちに転んでもソニー製品に行き着く罠にも思える?

そして始まる巻頭特集。
マニア生態別コンポ戦略。
中学生当時、まあ飽きるほど眺めたものだった。

ディスク派。レコードが500枚もあるのか…
その時自分はたぶん2枚くらいしか持っていなかった。
ディスク派にはなれそうもないと思っていたが
50年後の今、一番聴くのはディスク(アナログ)なのである。
なんの因縁か…

テープ派。
きっとこれが自分の生きる道なのだ。
…と思いつつもこの時デッキを持っていない…
いつかは3ヘッド。オープンは…
あまりに非現実的だった。

音楽ジャンルでいうと自分が何派なのかなんて
わかってもいなかった。
話しは変わるがこの種の写真はイメージ写真。
なんはわかるがプリメインアンプがラックから出されて
床に置いてあるとは、如何なるセッティング?
まあ重い機材をセットして撮影お疲れ様でした、としておこう。

とは言えクラシック派では無さそうだと思っていたあの頃…

アンプ派。
もしかすると後年の自分はこれだったのかもしれない。
わからない電気に、わからないから心惹かれるのか?

そう言われたら返す言葉もないがスピーカー無くして
音は出ない。
巨大スピーカーへの憧憬みたいな物は
いまも無いというと嘘になる。
10月28日
そして工作のページが出て来る。
飯島先生のFMアンテナ制作。
この頃僕はまだフェーダーアンテナで我慢していた頃で
猛烈に興味は持ったのを覚えている。
ただ、今だと作るより買う方が早くて確実だ、
なんて詰まらない事を考えてしまうのだが…
そして出て来るスピーカー工作。
担当はもちろん長岡先生。
この号では30センチ3Wayのフロアタイプ・バスレフと
超小型2Way。

この超小型2Wayは、ちょうどこの時フォステクスから
10cmウーファー、FW-100が出てこともあって設計されたと思う。
また、ヴィソニックなんかが軽くブームになっていた事もあったのだろう。
組み合わせるツイーターはフォステクスではFT-20Hのところを
あえてFHT-6をチョイス。
結果的にはこのツイーターに問題があり苦戦することになる。
エンクロージャーの寸法は200H×130W×110D(天板方面は奥行き73くらいとスラントしている)
超小型といってもこれくらいにはなる。
お気づきのようにこのFW-100にFT-10を組み合わせ、人造大理石キャビネットに
納めたのがG-1000だ。
サイズもG-1000はグンと小さいが一般人の工作だと無暗に小さすぎるのは
却って難しくなるというのもある。
だからこの号の作例は現実的だと言える。
残念ながらユニットの不具合?があり
推奨品とはならなかったがツイーター次第で今でも
使える設計と思う。

10月29日
そして、やはりこれである。

プリメインアンプフルテスト。Vol.2
Vol.1は前号=11号に掲載されている。
二回に渡り合計50台の予定だったのが少し台数が減っている。

さて、アンプ達がずらり並んだページをひとつ捲るとこのページ、なのだが
いきなりキャプションが、「テストを終わって」と来た。
そして長岡先生のお顔が心なしかお疲れモード…
いや、多分本気でお疲れだったのだ。
この、フルテストというのは人気企画だったのは間違いないが
猛烈に体力を使う物だったのは想像に難くない。
まあテスターがテスターなだけに真面目というか
そこまでやるか、というか、徹底していると言えば本当に
徹底している。
あまりの徹底ぶりのせいか、珍しく先生が締め切りを守れず、
この12号の発売日にまで影響が出たというから相当なものだ。

相当疲れたせいか、この扉ベージの締めくくりでは
全てのアンプのテストを終えて自身のリファレンス(セパレートアンプ)
に戻した時にはその落差に驚かれた様子が書かれている。
プリメインアンプフルテストの締めくくりに、そのプリメインアンプを否定するような
事を書いてしまうところが、さすが長岡先生と言いたいが
当時中学生だった僕は少なからず衝撃を覚えたものだった。
”うーん…、どんなに良い物を買ってもプリメインでは限界があるのか…”
みたいな感想を持った。
そんなよっしー少年も50年後の今は複数のセパレートアンプに囲まれて
暮らしているのだから大人になったものだ。
え?ま、まあ。どれも捨て値みたいな低価格で買ったり貰ったりした
物であることは内緒である…(笑)
さて…
10月30日
さて…
と、プリメインアンプフルテストになんかに踏み入ると
下手すると全機種分のレビューについて触れる事に
なりかねない。
ほどほどに…
と自分に言い聞かせて、なのだが…

取り敢えずと言うことでビクターJA-S31。
マイファーストアンプでもあるので、これを外すわけにはいかない。
当時39,800円。
…などという事よりも、自分が所有している機種そのものが
ダイナミックテストやらフルテストにリアルタイムで取り上げられるというのは
あまり無い経験であり、なかなか胸躍るものであった。
このアンプには、なんだかんだ言って10年以上お世話になったのだが
素直で素敵な音のアンプだった。
ちょっとローブースト型というかふっくらした低音。
そこに大人しめの。かっこよく言ったらシルキーな感じの高音が乗る感じ。
今思えば十分なアンプだったのだがパイオニア機などの方が
ポピュラー向け、ロック向けで更に良かったのでは?
などと疑心暗鬼に陥るティーンエイジャー。
まあ小僧なんてそんなもんです…
10月31日
少し駆け足で行こう。
月末だ。

JA-S31のライバル?パイオニアSA-6800�U
ノブやスイッチの形状も好ましいものだ。

オプトニカ。
変なデザイン。と当時は思ったものだが
今見ると個性があって良い。
しかしあまり見かけない一台。

ある意味決定打の8800�U.
人気があった。
音も、だがデザインが良かった。
ただ、歳をとって見てみると、同じ8800でも初代のデザインに惹かれるから
面白いものだ。

左右独立電源の名器、トリオの7300.
高額品ではないが気品のあるデザイン。
音もそれに相応しいものだったようだ。

オットー登場。
うーん、やっぱり独特の感のあるデザイン。
今見ても好きにはなれないが(笑)
見かけたらどうかわからない。

ビクターJA-Sに末尾5番品番登場。
まあこの頃は新製品が出るのが早い。
その前のJA-Sシリーズは名器揃いだったが5シリーズは?
その後35とか末尾DCとか出たが評価は分かれた感がある。
この75は左右独立かつ前後独立電源と意欲作だが
先代の71を超えたかはビミョー。

ラックス。
子供心にもこのデザインは素晴らしいと思った。
だが誌面を通じて感じるのは、音の渋さばかり。
小僧よりアダルトに評価されたのだと思う。

7700D。
出たな、メーター付き。出たなDCアンプ。
この路線は'77年に本格化するが評価は?
成功した先代の後を継ぐのは大変なことだ。

出ました、ヤマハCA-2000。
今なお一部に固定のファンがいるくらいの名器。
A級B級切り替えがあるなんて、なんてお得なアンプなの?
と思った、中学の頃。

ソニーF7B。
白黒では伝わらないが、このガンブラックみたいな色は
今でもカッコよいと思う。
それにしてもソニーと言えばこの頃はこのデザインだった。
思うにどのメーカーも、一目で、”これはどこのだ!”
とわかる感じがあった。
その意味では後年ほど没個性になったのかもしれない。
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