2007年4月9日

チャレンジャーさん、改めアブノ丸さんHMAの会及びGTの会にご賛同頂けた。

そこで改めてアブノ丸さんのページを作成。


まずご覧頂けるのはHMA-9500MK2の
電源トランス載せ替えの図↓


よっしーが片チャンネルトランス断線のHMA-950MK2を手にいれて
修理したのが8年前。

電源トランスの断線なんて起きるのか?
と思いながらフェニックスさんのお力もあって復活。

詳しくはオーディオ日記の序章をお読み頂きたい。

それにしてもトランス断線なんて事はそうあるもんじゃない
思っていたのがここ数年でそうでもないとわかってきた

というのもネット上で同種の故障を起こしているHMAが何台かある事を
知ったからだ。

HMAという機種に独特のトラブルなのかどうかはわからないし
製造から30年近く経った物のトラブルを云々されても日立も迷惑だろう。

だからそんな事は追求しない。

ただ修理方法があると言うことは知っておいて頂いても良いだろう。

今回のアブノ丸さんの場合は
単に新しいトランスを手にいれるだけでなく
元のトランスケースから古いトランスを掘り起こして
マウントし直す
という離れ業を行っている。

アブノ丸さんから頂いたメールを編集させて頂き
ここに掲載申し上げます。

願わくば同種の症状にお悩みのHMA使いの参考になることを
願って…


1.作業前処置
  箱をキズから守るため、ケースを発泡スチロールで保護。

  反省点)
   ケースをセロハンテープ若しくはビニールで隙間無く覆っておくべき。
   これを怠ると、充填材の粉や発泡スチロールでケース表面が擦れ
   塗装がはげる恐れあり。
2.作業開始。まず上部充填材の除去
  セメント用ドリルで穴をあけ、タガネで叩き割っていく。
  コイル周りの充填材も出来るだけ取り除いておく。


3.小さい方の板ハガネを除去
  大きい方の板ハガネは中央部と一体になっているので、
  まず小さい方からタガネとマイナスドライバーで取り除いていく。
  なお、板ハガネはコイルを囲っている鉛板と四隅で溶接してあるので、
  これを切断するとハガネを外しやすい。
  
  反省点)
   まずトランスの上部コイルを断線したのは失敗。
   そのままの状態の方がハガネを取るには有利であったと反省。

4.コイルと大きい方の板ハガネも除去
  ようやく底が見えてきた。もう一息。
  上記3と4の工程が最も時間がかかり面倒。

5.完全除去
  充実感よりやっと面倒な作業が終わり清々したという気持ちで一杯。
  ハガネの叩きすぎで、手・肩・首がこって痛い。

  反省点)
   最後の充填材を除去する際、用心して平タガネを叩くこと
   私の場合、タガネを叩きすぎてケースの底を少し変形させてしまった。大失敗。
   ハンマーで叩けば平らになると思いますが、文字塗装がはげるといけないので断念。
   修理後の本体写真でケースの一部が盛り上がっているのがご覧頂けると思います。

6.再塗装
  ケースの塗装のはげた箇所を補修
  
7.ケースにフェニックス製トランスを挿入
  コイルの台座がもう少し(0.5〜1cm)短いと、ケースに入れやすい


8.修理後の本体写真
  なかなか綺麗




因みに、使用した道具は、平タガネ(小さい方がベター)、電気ドリル、
マイナスドライバー(板ハガネを一枚ずつ剥き取るために使用、平タガネでも代用可)、
ハンマーと、原始的なものばかりです。
歯科医が使うカッターがあれば、もっと効率的になったと思います。

但し、現状、トランスはケースに固定されておりません。
オリジナル同様、充填材に似た粘土で固めることも考えましたが、
またトランスが切れた場合を考慮し、取り敢えず、発泡スチロールを入れて
トランスをなるべく動かないようにしている状況です。
これが、音質にどのような影響があるかは全く分かりません。
良いアイデアがありませんでしょうか?




ということですがアブノ丸さん本当にお疲れ様でした。

ちなみによっしーの場合オリジナルのトランスケースを使う事は
断念して(汗)タカチさんのケースに入れてマウントしてしまいました。

あれから早8年。オリジナルケースの復活は
やろうやろうと思いながら一つ延ばしに…(反省)

アブノ丸さんの奮闘を見て、
物置に眠るオリジナルトランスを引っ張り出さねば、という気に
なって参りました。

しかし、ここまでしてもらえるHMAってやっぱり幸せです。

どうぞ末永く大切にお使いください♪


そしてアブノ丸さんのシステム全景はこちら

う〜ん…好きだなぁ〜、こーゆー風景、
と思わず嬉しくなってしまうよっしー。

ADプレーヤー:GT-2000L(15年前中古屋で購入、ノーマル)

パワーアンプ:HMA-9500mk2 (メイン、7年前中古屋で購入、R側トランス交換)
   B-2x(サブ、15年前中古屋で購入)

プリアンプ: C-200V(15年前中古屋で購入)

スピーカー: スーパースワン(残念ながらFE108E煤j
   NS-1000M(15年前中古屋で購入)

プレーヤー: DP-55V(3年前中古屋で購入)
 CD-72(15年前新品購入)
   DTC-59ES(15年前中古屋で購入)

その他:  DL-103(唯一の保有カートリッジ)

と頂戴したメールの内容をそのまま貼り付けてしまいました。

キャリアを感じさせるラインナップ。


ここで倍率ドンっ!

スーパースワンは何故かポリタンクを背負っている。

ここには水が入り重量付加を実現しているのだ。

砂状鉛は高くて手が出ないとおっしゃるがごもっとも。
よっしーも買えなくて砂を入れて代用していた。
更に何かをボディーに載せていた記憶があるが
スワンの場合ウエイトは載せすぎて載せすぎという
感じがしなかった


これは通常のスピーカーと違い、ユニット取り付け部が
ボディーから独立した様な形状になっているからだろう。

キャビネットは重ければ良いとばかりに普通のスピーカーに
ウエイトを載せたら、振動モードが変わってしまうから
音が良くなるとは限らない

隣のNS-1000Mも長く使われてきた物だが
スワンの音を聞き、低音と音場の差に愕然として以来、
NS-1000Mは休眠状態とのこと。

もちろん手放す気はないらしい。

こちら駆動系

内容は上記の通りだがラックが面白い。

コンクリブロックを積み上げている。

これではいけないという説もあるが
安価で丈夫という目的には叶っていると思う。

金子式対策ブロックにでもすると更に良さそうだが
これだけの数対策ブロックを作っていたら一年くらい掛かりそうだ

高価なラックに、誰だって憧れはあろうが
それらは老後の楽しみでも良いと思う。

50歳60歳位まではこの様な工夫を楽しみ方が
良い
のではないか?とよっしー個人は思う。


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